不幸の座席

「年に200万円以上の固定資産税を払わされているのにこの上働いたらさらに税金を取られてしまうし、バカバカしくてしょうがないからもう働かないことにしたのよ・・

 そのとき私はとある楽しい会食に参加し、こんな呆れた主張をする高額納税者のおばさんの前に静かに鎮座していた。成り行きとはいえ「不幸の座席」に座ってし まった自らの運命を心から呪った。そもそも彼女がなぜ私にかかる凝議をしたのか今でも分からない。ひょっとしてなにか彼女の逆鱗に触れることをやらかしてしまったのだろうか。お肉を食べなかったからだろうか。いずれにしても、ブルジョアの生活相談をしている時間 があったらさっさと帰って寝るわ。

 おやすみなさい。