フカヒレ問題

正直に告白するなら、私は「フカヒレ」の問題についてあまり深く立ち入りたくない。この問題に触れてしまうと、地中海の黒マグロ乱獲の問題、ダム建設によるサケの溯上問題など、地球上のあらゆる種類の環境問題に直面してしまうという耐え難いジレンマに陥ってしまう。 もちろん、フカヒレが残酷で倫理的にも許されないことであることは十分承知しているが、それと同じく魚たちの「残酷問題」は山のように存在しているのではないか。 語弊を覚悟で言うならば、彼らは「魚である」という点に於いて、哺乳類であるイルカやクジラとは決定的に異なる。 海洋哺乳類は我々人間と同じ種族であるという点から保護の対象として並列に見ることは直感的に容易であるが、魚となると、我々から急に遠い存在になってしまう気がする。世論に対する切り口も、まったく違うものになってしまうのではないだろうか。