一日養猫終身想猫

YI RI YANG MAO ZHONG SHEN XIANG MAO

ライブストリーミングSNS

今日はいろいろなスマホアプリを試してみた。個人的にちょっと面白い経験だったのでいくつか忘備録も兼ね、気づいた点を整理しておきたい。

  1. Cheeseというアプリは一種の出会い系アプリのようだが、実態はサクラを使って顧客から相場の倍近い利用料を搾り取るひどいもののようだった。あと少しでお金を振り込むところだったが、一歩踏みとどまってネットの評判を読んでみたのが幸いした。これは典型的なゴミアプリである。
  2. 펀펀라이브は韓国の交流SNSのようだったが、その実態は完全な釣りだった。先方から頻繁に連絡が来るが電話を取ってみると、~ポイントが加算されます。というもの。これも完全な釣りだと思う。ダウンロード数が1万程度というのも怪しすぎる。韓国人が考えそうな詐欺手口だ。
  3. 非常に面白かったのはUPLiveというライブストリーミングアプリ。これは北京のプラットフォームだが、完全に海外に解放されており、発言に対する検閲もない。数少ないというか、私の知る限り現在中国人が海外のユーザーと重複している唯一のプラットフォームだと思う。今日は日本人、中国人、アメリカ人のルームを見てきたが、どれも非常に楽しかった。レベルもそこそこだと思う。「ライバー」のことを「キャスト」と呼んでいたのは面白くも新しい発見だった。中国で公開されているもの(优皮派对)はバージョンが少し遅れており、旧スマホからダウンロードしたものをコピーしても上書きがされない。現在のUPLive(优皮派对)が中国政府の管理下にないと仮定するなら、これは非常に面白い現象が起きていると思う。機能は基本的に同じだが、私は中国の百度手机助手でダウンロードしたものはAliPayに同期できないので、有料のサービスが使えない。日本では基本的にもう一方のものを使わざるを得ない。このUPLive(优皮派对)、中国でClubHouseがわずか数週間でアクセスがクローズされたように、今後同じ運命を辿らなければと願いたい。
  4. 次はARGO。これはランダムに海外のユーザーと繋がってビデオチャットができる思い機能のSNSだ。評判もそれほど悪くはない。私はまだ使っていないが、少し触っている間にロシア人のユーザーと繋がってしまった。正確には相手の顔を見る前に私が慌てて切ってしまった。私は心の準備もできていないし、髪もボサボサだったから。そういえば、急に相手に繋がって慌てたのはマイアミにいるリックの時以来だ。
  5. 最後に、これは中国でも使ったことのあるTanTan。中国で少し使ったことがあるが、あの時はすぐアンインストールしてしまった。日本でCMをやっているのを見て、どのようなものか気になった。使い方は中国のものと同じ。UPLiveと異なるのは、日本のHUAWEIに移動させると、新携帯の上に上書きされてしまう点。これだと支払いができない。今後もし利用するとするなら、日本のGooglePlayでダウンロードしたものを使わざるを得ない。ただ、金沢付近での利用者などそれほどいないようなので、課金されてまで使い続ける利点はないような気もする。

以上が、今日長々とスマホを触った結果の成果。というか個人的な気付きである。

彩礼は本当に中国の伝統か

 

彩礼とはなにか

中国の彩礼(Cǎilǐ)は「結納」と日本語に翻訳されることがあるが、中国の彩礼は日本語の結納とは似て非なるものである。特に現代中国における彩礼は結納のような形式的なものではなく、彩礼それ自体が核心であり、結婚の目的である。両親はその額に応じて娘の結婚の可否を決定する。

現代中国では、男性は「彩礼」「持ち家」「自家用車」の三つを準備しなければ結婚できないとよく言われるが、これは誇張ではない。現代中国には「タダ」は存在しない。親にとって娘は「嫁にやる」ものではなく「嫁に売る」ものである。そこには嫁に送り出す親の姿はない。あるのはオークションで実の娘を競売にかけ、ソロバンを片手に値段を吊り上げる強欲な商売人の姿である。

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私が経験した彩礼

私が以前2年間交際した湖北省出身の元妻と結婚した時、私は彼女の母親から6万元(約100万円)をなかば公然と要求しされた。理由は「自分たちには面子があるから」というものだった。現金で1万元ずつ束にし、布団の下に見えないように隠しておかせるという徹底ぶりだった。徴税対象となる収支記録は一切残さない。まるで身代金の受け渡しの要求のようだと思ったが、実際にそのような性質のものに違いはなかった。

当時は「面子がある人間がよくもまあそんな恥知らずなことをするものだ」と思ったものだが、彼らにとっての「面子」の意味はあくまで「村の他の娘より高い値段を付けてもらわなければ恥ずかしい」という類のものである。不思議なことに、彼ら自身、自分の娘に値段をつけていることが恥であるという認識は全くなかった。

その後、彼らはそのお金を頭金にワインセラー付きの新築マンションを買った。私は内装段階の部屋に連れていかれ、終わらない自慢話をいつまでも聞かされた。私には、そのお金で3万5千円のシチズンの腕時計を買ってくれた。最初から最後まで彼ら、特に彼女の母親は私に対して貪欲だった。

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買妻行為を正当化する中国人の論理

現在の中国の男女比は118:100である。中国の国家統計局のデータによるとによると、2018年末時点で中国の男性は女性より3164万人多い*1。ざっと日本の首都圏人口と同数、中国人男性の約5人に1人が今後結婚できないことを意味している。男性の絶対数がそれだけ多いのだ。これは長年にわたる一人っ子政策により、男子が欲しがられる農村部で女子の胎児の人工中絶が横行した必然の結果ともいえる「余剰男子」の氾濫である。

それ故、カネのある男たちは競って結婚相手を「買う」。特に、男性の比率が高く、貧困かつ教育水準の低い農村地帯ではその傾向がより顕著である。その結果、「嫁」の値段は高騰する。彼らは年収の10倍以上、日本の感覚でいうなら数千万円以上のお金を出して嫁を買う。SOHU.COMのネット記事「每个要高彩礼的爹妈,都是卖女儿的人贩子*2」では現在のこの様子を「さながら人身売買の商人に等しい」と断じている。

彩礼の高騰に伴い、人さらいや誘拐事件などの犯罪も多発する。それでも結婚相手が見つからない場合は、ビルマベトナム北朝鮮などの相対的に貧しい隣国から「輸入」する。もはやカネに糸目はつけない。それほど中国人男性は結婚に必死なのだ。

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彩礼は新しい陋習である

20世紀以前の彩礼は単なる儀式的なものに過ぎなかったが、改革開放以降の政権下においてはその形式が目的と化した。金額も90年代に比べ平均4倍から10倍に高騰している*3。いまの時代、金持ちは勝利者であるのみならず、カネがあることは美徳であり、カネがあることは正義である。新興ブルジョアジーが社会のあらゆる場面において跳梁跋扈している。

多くの中国人は「彩礼は中国の文化です」と言うだろうが、その言葉にだまされてはいけない。ある男性ブロガーは動画再生サイト「抖音」で「彩礼并不是中国的传统,而是婚姻买卖的封建陋习(lòuxí)而已(「彩礼」は中国の伝統などではなく、婚姻を売買する封建的悪習に過ぎない)」とコメントしていた。現代中国の彩礼は、かつて存在していた同名の中国の伝統上の「彩礼」の概念に上書きされた、中国式資本原理主義の新しい悪習のひとつに過ぎない。それは伝統の名を借りた脱法行為であり、結婚を利用した人身売買である。形を変え、美名でいくらか粉飾できたとしても、「女は買うもの」という考えは男尊女卑の封建時代の発想と幾分も変わらない。中国人が誇る「中華民族の伝統」や「男女平等」の実態など、蓋を開ければこの程度のものである。

 

もしあなたが彩礼を要求されたなら

あなたが今後中国人女性と結婚を考えているなら、どうか私と同じ轍を踏まないでほしい。もし先方の親から彩礼の要求があれば、それは2021年1月1日からは民法で彩礼を要求することや彩礼を条件に提示し結婚させることを禁じている*4ことを丁寧に説明するとよい。

いうまでもなく、これは無駄な作業である。彩礼を要求するほど傲岸不遜な人間にとって、日本人が講じる中国の法律論など馬耳東風の極みだろう。最悪相手の逆鱗に触れ、結婚自体も破談になるかもしれない。それでもあなたの結婚しようとする相手の両親が「彩礼がなくてもいい」というほど奇特な中国人ならば、私はぜひ結婚を勧める。

 

中国人女性と結婚を考えている方へ

中国人にとって彩礼にかかわる金銭問題は我々が考える以上に重要な関心事である。なぜなら、彩礼の金額は親の面子と正比例するものだからである。面子は中国人にとって命より大切な関心事なのだ。

最後に、今後中国人女性との結婚を考えている方へ。どうか中国の彩礼に関わる問題を軽く考えないでほしい。あなたの彩礼に対する関係性はあなたと中国人女性との結婚の関係性を試す最初の関門になるだろう。同時に最初の障害ともなるかもしれない。私の元義母がそうだったように、金銭の要求がますますエスカレートする可能性もあるからだ。

支払うか支払わないかはあなた次第。ただ、「郷に入っては郷に従え」という考えはすべてを思考停止へと追いやる。いかに釈明しても、彩礼を要求する行為は違法行為である。特に我々外国人は彩礼のやり取りに細心の注意を払わなければならない。(了)

 

参考:中国各地の彩礼相場

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中国各地域における彩礼の相場(「全国彩礼地图」BaiDu百科より)。漢民族の居住地域の中では重慶市(地図で赤く示された地域)だけが「彩礼真空地帯」である。

 

陽気な老人

「僕はいつまでも夢を追い続けたい。人は世の中に何かを残すために存在しているからだ。」

テレビでロサンゼルスの駅に置かれたピアノを弾いた初老の老人がこう答えていた。ハレルヤ、ハレルヤと歌っていたので教会の讃美歌なのだろう。その姿は世界のすべてに対して楽観的で、とても陽気なものだった。彼は歌もピアノも大して上手ではなかったが、その言葉だけで少し気が楽になった気がする。

小中華思想

「小中華」という表現がある。かつて韓国人が自らを表現した言葉だ。

明確な国家や国境の概念のあった時代以前、属国である朝鮮は中華圏だった。この中華圏というのは、漢字と朱子学と封建秩序を共有し、事大主義を国是とし、科挙を持って国家を統治し、中国のカレンダーである農歴(旧暦)を生活の基礎とする、中国を世界の中心であることを自認する自己表現だ。明王朝が滅亡し、大中華が存在しなくなった後には朝鮮が世界の唯一の中華であると自認するようになった。「小中華」というのはこの時代に派生した表現である。その後、大中華の存在しない小中華時代は300年近く続くこととなる。

私は中国に10年、韓国に6年、計16年住んで、実はこの両国の文化の根は全く同じものだと再確認するようになった。中国人自身も殆ど知らないことだが、韓国はウイグルチベット以上に非常に「中国的」である。

例えば、以下のような共通点を指摘してみたい。

  • 意識しないほど生活の隅々にまで浸透した男尊女卑と老害の数々
  • 外国人を見れば教わることより教えることしか頭にない自国優越主義
  • 領導に対して無条件にごまをすり媚びへつらう奴隷思想

等々。

これらは多くの例のごく一部に過ぎないが、韓国人の小中華思想は伝統的な中華の弊害を中国以上に現代に色濃く残している。

自分を責めないでください

コロナ禍の中で重症化し入院し、亡くなってしまった方たちは絶望的だったと思う。本当に孤独で苦しかっただろう。呼吸もできず、孤独の中で亡くなっていく状況は察するに余りある。

今もどこかで人工呼吸器の機械音のなる中で涙を流している方、天井を見つめながらため息をついている方、どうか自分を責めないでほしい。そして、一日も早く元気になって、残りの人生を楽しく生きてほしい。きっとあなたを必要としている人、犬、猫たちがいるはず。

彼らのために、どうか元気になって下さい。